冷蔵庫の異音が気になる?原因と自分でできる対処法10選

結論を先にお伝えします。

冷蔵庫の異音は「モーターやファンの動作音」「霜取り機能の稼働音」「設置や庫内の振動」が主な原因なので、自分で簡単に点検・調整すれば多くの場合は解決できるのですが…

試してみたくなりませんか?

冷蔵庫の異音の種類とチェックポイント

冷蔵庫から聞こえる音にはさまざまなタイプがあります。
ガガガ、ゴーッという連続音。
プシュッ、コツンという間欠音。
ジーッと低く響くモーター音。
まずは音の性質をつかむことが第一歩です。

私の場合、最初に「いつ、どこで音がするのか」をメモに取りました。
・ドアを開けた直後にガタガタするのか
・庫内背面からゴーッと音が続くのか
・運転停止後にもコツンと音が鳴るのか

こうしたチェックで「コンプレッサー回転中」「霜取りヒーター作動中」「ファンの接触異常」のいずれかに絞り込めます。
まずは電源プラグを抜く、音を録音する、スマホで動画を撮影しておくなど、客観的なデータを残すのがポイントです。

原因1:コンプレッサー(圧縮機)の動作音

コンプレッサーは冷媒を高圧に圧縮する機械で、運転中は低い唸り音が数分ごとに断続的に聞こえます。
正常なコンプレッサー音は「ジーッ」「ウィーン」という一定のリズムです。

私も最初、コンプレッサー音を異常と勘違いし、慌てて販売店に連絡した経験があります。
しかし、取扱説明書を見ると「正常時の運転音」と明示されており、実際には異常ではありませんでした。
ただし、コンプレッサーが劣化してくると音が高くなったり、連続運転時間が長くなったりします。
これは冷媒の漏れや摩耗が原因の場合があり、自己判断が難しいので後述の「修理を呼ぶべきケース」で対応を検討してください。

原因2:冷却ファンや循環ファンの異常

冷却ファンは庫内の冷気を循環させる重要な役割を持ち、背面のコンデンサー用ファンや庫内ファンがあります。
羽根にホコリや氷が付着すると、バランスが崩れてガタガタと大きく揺れるような異音が発生します。

私は半年に一度、背面パネルを外してコンデンサー部を掃除機で吸い…と頑張っていましたが、なかなか完璧に取れず。
そこで、定期的に「冷凍室を-18℃で霜取りOFFモード」にして一晩置き、氷を自然に融かしてから柔らかいブラシで羽根の汚れを落とす方法に改良しました。
これで風切り音が劇的に静かになり、夜中の運転音で目が覚めることが激減しました。

原因3:自動霜取り機能のノイズ

自動霜取りヒーターが作動すると、サイクルごとに「プシュッ」「パチパチ」という音が庫内から聞こえます。
これは霜を溶かしてドレンパンに流すための加熱音で、正常な機能ですが夜間に目立つことも。

私自身、冷凍庫内のアイスが解けないか心配で、最初は異常かと焦りました。
しかし霜取り中はコンプレッサーが停止し、庫内温度が一時的に上昇した後に運転再開する仕組み。
動作回数が増えて異音が頻発する場合は、庫内温度設定が低すぎて霜が増えすぎているサイン。
ドアの開閉回数や設定温度を見直し、霜取りサイクルが適切になるよう調整しましょう。

原因4:ドアポケットや棚の緩み・ガタつき音

庫内のドアポケットや棚板がしっかり固定されていないと、振動によって「カタカタ」「ガタガタ」と異音を発します。
特に食材の重量がかかるドアポケットは緩みやすく、私の家でもヨーグルトや調味料のビンが小刻みに揺れていました。

解決方法はシンプルで、
・棚受けのカバーを正しくはめ直す
・ドアポケットのストッパーを再度確認する
・ゴム製のすべり止めマットを敷く

これだけで異音がピタリと止まった経験があります。私は特にすべり止めマットを推奨します。棚板の振動が吸収され、食器や瓶の衝突音も減るので一石二鳥です。

原因5:本体の設置環境による振動音

冷蔵庫が水平に設置されていないと、稼働中の振動が床や壁に伝わり、大きな共鳴音を生じます。
特にマンションの硬いフローリングやタイル床では音が響きやすく、階下にまで振動が伝わることも。

私は最初、設置業者が水平出しをちゃんとしてくれたと思い込んでいましたが、数年後に微妙に傾いていることに気づき慌てて再調整。
付属のレベリング脚を回して水平を取った後、脚下に振動吸収パッドを敷いたところ、ほとんど音が気にならなくなりました。
設置位置を変えられない場合は、パッドやクッションゴムで振動を吸収するだけでも効果的です。

自分でできる対処法10選

以下では、実際に私が試して効果を感じた「自分でできる簡単メンテナンス」を10個ご紹介します。
順番に行えば、異音の原因を特定しながら確実に静音化できます。

  1. 電源プラグを抜いて30分放置
    簡易的にリセットできるケースがあります。モーターが過熱すると異音が大きくなるため、冷却後に再起動してみましょう。
  2. 背面と庫内ファンのホコリ・氷落とし
    柔らかいブラシと掃除機で、ファン羽根の汚れを取り除きます。月1回が目安です。
  3. 自動霜取りサイクルの見直し
    温度設定を±1℃動かして霜取り頻度を最適化。設定温度が低すぎると霜が増え、音が頻発します。
  4. ドアポケット・棚板の締め直し
    取り付け位置を調整し、ゴム製すべり止めを敷いて振動を吸収します。費用は数百円から。
  5. 水平調整&振動吸収パッド装着
    設置脚を回して水平を取り、音が響く場合は専用パッドを脚下に敷きます。
  6. 冷蔵庫を壁から5cm以上離す
    熱交換効率も上がり、背面の振動が壁に伝わりにくくなります。
  7. 冷却コイルの定期清掃
    アルミフィンやコイルにもホコリが付着します。市販のフィンブラシで優しく掃除。
  8. 庫内の詰め込みすぎを防止
    食材を詰め込みすぎるとファンへの負荷が増え、風切り音が大きくなります。上段に余裕を持たせましょう。
  9. 音漏れ対策シートの活用
    冷蔵庫背面に吸音シートを貼ると、振動音が軽減できます。DIY感覚で施工可能。
  10. 運転ログを取って問題箇所を特定
    スマホで動画を録り、音の周波数やタイミングを記録。販売店や修理業者に説明しやすくなります。

注意!修理を呼ぶべきケースとは

上記の方法でも解消しない場合や、以下のような症状があるときは専門業者への相談をおすすめします。
・コンプレッサー音が急に高音に変わった
・冷却能力が低下し、庫内温度が上がっている
・ガス漏れのような臭いを伴う異音
・ファン交換や冷媒補充が必要と考えられる場合

私は最後まで自己メンテで済ませようとしましたが、一度冷媒漏れが疑われる症状を見逃してしまい、庫内温度の急上昇を招いてしまいました。
こうしたケースでは修理費用こそかかりますが、放置すると食材が傷むリスクや電気代の増加につながるため、早めのプロ対応が結局は安心・経済的です。

まとめ

冷蔵庫の異音は、原因を正しく特定し、モーターやファンの清掃、霜取り設定の最適化、棚や設置脚の調整などを順に行うことで、多くは自分で解消できます。


ただし、異音の種類や庫内温度の変化、冷媒漏れの可能性がある場合は専門業者へ相談し、必要な修理・部品交換を行うことが安全です。


今回ご紹介した10の対処法を参考に、まずは手軽な点検から始めてみてください。静かなキッチンで、安心して冷蔵庫を使い続けましょう!

タイトルとURLをコピーしました